バイエルン、欧州の頂点に立つために新戦術を採用する

リアリズムの追求は、バスの選択肢にも表れている。元々、ペップはサイドチェンジのロングバスをあまり好んでいない。ボールをカッ卜される可能性が高く、もし奪われたらカウンターを食らう可能性が高いからです。

ジョゼップ・グアルディオラだが、ブンデスリーガでもCLでも、ぺッブ対策として激しくブレスをかけるチームが増え始めてきた。それに付き合う必要ない。

昨季のホルト戦の第2レグで斜めのパスを多用し今季第3節のレバークーゼン戦ではセンターバックに入ったシャビ・アロンソを中心に積極的に斜めのロングバスを狙った。

今季からペップは「偽インテリ才ール」とともに、ウィングを復活させている。

特に武器になっているのが新加入のダグラス.コスタだ。レバーク一ゼン戦ではロングパスをワンタッチで前に落としてー気に相手を振り切り、ミュラーの先制点をアシス卜した。

この日のバイエルンはボアテングが出場停止で、さらにべナティアらか負傷でメンバー外だったため、センターバックの本職が1人もいない異例の4バックを選択した(左からベルナ卜、アラバ、アロンソ、ラーム)。いわばゼロバックである。この4人が最終ラインで相手のブレスをいなし、機を見てサイドへのロングバスを狙った。

速攻がメインとなり、いつものように相手を押し込んで崩すという攻撃はほとんど見られなかったが、こういう後ろに重心を置いた攻擊も支配のひとつの形である支配率は62%と大 きく相手を上回った。試合後べップは、レバークーゼンのロジャー・シュミット監督に賛辞を送った。

私はシュミッ卜監督のフアンで、レバークーゼンの試合は欠かさずに見ている。そういう優勝争いのライバルとなるチームに勝ててとても嬉しい」ぺップがバイエルンを率いた最初の2年間は、圧倒的に主導 権を握りながらも、少ないカウンターでやられるというナイ一 ブさが見られた。

だが、よリリアリズムにこだわる今季、そういうナイーブさは見られない。センターバックに足の速い人材を補強しておらず、相変わらず最終ラインのスピード不足は不安要素だが、「プレス力の向上』と「偽インテリオールのスペース管理」によって、カウンター を受ける状態を限界まで減らすつもりだろう。

ぺップが「ミュンヘンの人たちはCLベスト4では満足してくれない」と語ったように、今季の最大の目標は欧州の頂点に立つことだ。稀代の戦術家のリアリズムが、バイエルンをさらなる高みに導こうとしている。

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